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花粉症、アトピー性皮膚炎、諸々のアレルギー等の病気で悩んでいる人は増加の一途をたどっています。花粉症が最初に報告されたのは1960年。64年にスギ花粉症が始まり、70年代には爆発的に猛威を振るうようになりました。
（財）日本アレルギー協会が行ったアンケート調査によると13.5％の人が花粉症であると答えています。花粉は雄花から雌花に受粉されるために、虫媒花と風媒花がありますが、後者が花粉症の原因になります。スギ花粉の大きさはかなり大きく直径30μm（0.03mm）程度ですが数百km飛散するといわれています。
常時花粉を大量に浴びたり、免疫力にズレが生じた時等に抗体（健康と生命を守る免疫タンパク）の中のIg E抗体がつくられ、花粉を吸い込んだり目に入ったりすると粘膜上で体液により花粉が割れて中からアレルゲンが溶けだし神経や血管を刺激し、くしゃみ、鼻水、目の痒みなどのアレルギー症状が出ます。また、皮膚に花粉アレルゲンが浸透するとアレルギー性皮膚炎を起こすことも報告されています。
Ig E抗体をつくらせないためにも室内に花粉を持ち込ませないことです。花粉は外出中の髪の毛や衣服にたくさん付着します。外出から帰ったら玄関先でよくはたき落として家の中にはいる習慣をつける事が大切です。しかしいつもそれを実行することは困難であり、花粉の付着を防止することが抗体保有を防止することにつながります。