鳥は大別すると水鳥と陸鳥に分けられ、羽毛製品はガチョウ(グース)やアヒル(ダック)など水鳥の羽毛が使用されています。
これは水鳥がダウンを備えているのに対し、陸鳥はダウンを備えていないこと。又、水鳥のフェザーは立体的な構造をしている為嵩だか性や保温性に優れているのに対し陸鳥のフェザーは平面的な構造をしている為保温性や弾力性に乏しくさらに吸湿・発散性にも劣るなどの理由によるものです。
★ダウン
水鳥の肌着にあたるもので、タンポポの綿毛のような形状をしており保温性、柔軟性に最も優れています。一羽から10〜15gとごくわずかしか採取できないため、一枚の羽毛ふとんを作るには150羽もの水鳥が必要になります。
★スモールフェザー・ラージフェザー
スモールフェザー、ラージフェザーは、ダウンの外側を覆っており、水鳥の上着の役割をしています。中央に羽軸が通っており、長さ6.5cm未満のものをスモールフェザー、それ以上大きなものをラージフェザーと呼びます。これらは主に枕や敷ふとんに使われています。
★フェザー
ダウンやフェザーの羽軸から分離して一本の状態になっている羽枝をいい、これが多すぎるとかさ高が低下する原因になります。
★ファイバー
ダウンやフェザーの羽軸から分離して一本の状態になっている羽枝をいい、これが多すぎるとかさ高が低下する原因になります。
★ポ―リッシュハンドピックホワイトグ―スダウン
ポ―ランドは大陸性気候で季節の移り変わりが激しく、厳冬期には気温が零下10度近くになりま
す。ハンドピックされた羽毛はかさ高性・保温性すべての面でたいへん優れています。
★ハンガリアンハンドピックマザ―グ―スダウン
ハンガリーの厳しい自然のなかで育られたグースのなかでも、選りすぐりのマザーグース。母鳥の羽毛は、ダウンに「はり」があり、密度が高くすばらしいかさ高を持っています。
★ポ―リッシュハンドピックマザーグ―スダウン
ポーランド産のホワイトグースのうち、もっとも品質の良い「マザーグース」。完全に成熟したグースから丹念に手摘みした最高級・最良質の羽毛です。
★アイダーダック
北極圏の極地にのみ生息するアイダー(毛綿鴨)。親鳥が卵を抱くために巣の中に敷いたダウンを採取します。収穫量もきわめて希少で、「羽毛の宝石」と呼ばれています。
★損傷フェザー
害虫や引裂き、粉砕などによって損傷したフェザーで業界では形状の1/3以上損傷したものをいいます
★陸鳥羽根
陸上で生活するにわとりや七面鳥などの羽根です。日本羽毛協会の品質基準ではダウン率の割合によって混入率は1%〜3%以下に抑えられています。 |